骨材セミナー

第17回骨材セミナー(令和2年10月23日)

2020.11.16

講演テーマ
「中部地方の反応性骨材の岩石学的特徴とASR試験法及び抑制対策の新提案」
金沢大学 名誉教授 鳥居 和之 先生

 

内容
中部地方の地質構造に関して、北陸地方のグリーンタフ地域の火山岩や火砕石、美濃地方のチャートや石灰石などの堆積岩、さらに中央構造線付近の変成岩など、種々の岩石がコンクリート用骨材として使用されてきた。中部地方では、急速膨張性と遅延膨張性の2種類のタイプのアルカリシリカ反応(ASR)が発生している。この度、東海環状道や東海北陸道2期線の建設工事において、これらの反応性骨材に適したASR試験法とその抑制対策を提案した。本講演では、中部地方の反応性骨材の岩石学的特徴について述べるとともに、新しいASR試験法の概要とフライアッシュコンクリートの地域実装による抑制対策の地域実装の課題について紹介する。