骨材セミナー

第15回骨材セミナー(平成30年8月6日)

2020.11.11

講演テーマ
「骨材の多様化と有効利用-サスティナブルなコンクリートを目指して-」
NPO法人持続可能な社会基盤研究会理事長
群馬大学名誉教授,前橋工科大学前学長名誉教授 辻 幸和 先生

 

内容
コンクリート用の砕石および砕砂,砕石粉,高炉スラグなどの各種スラグ骨材、再生骨材、回収骨材などの多種多様な骨材が、サスティナブル(持続可能)なコンクリート構造物の建造のために、JIS規格化され、有用されている現状を解説する。サスティナビリティを向上する試みは、建設分野に限らずいずれの分野でも重視され、投資などの金融活動の物差しにもなっている。生コンクリートのJIS規格化でもこれまで考慮されてきたが、平成23年の追補改正で導入した環境ラベルは、そのシンボルマークとして適切であり、今後の砂利と砂をも含めたコンクリート分野の方向性を示すものである。これらに関連して、欧州規格EN12620をベースに、2017年7月に発行されたISO19595 (コンクリート用骨材)、および現在注目されている欧州のコンクリートイニシアテイブ(The Concrete Initiative -solutions forEurope’ s future-)の活動についても紹介する。